ミラクルのプライド
美容部員として、某大手メーカーで勤務していた頃。
最初の頃は、腕も未熟で必死にエステの手技を練習したり、
肌理論を頭に叩き込んだり、それはそれは一生懸命でした。
ミラクルが一番イヤだなって思っていたのが、
お客様に「ホントにあなたにまかせてダイジョウブ?」とか、
「勉強不足なんじゃない?」って思わせてしまうことでした。
そんなことを思われるようじゃ、プロではないよね。
そんなんで店頭に立つなんて、恥ずかしすぎる。
会社の信用をなくす、とかドロを塗るとか、そんなことじゃなくて、ただただ恥ずかしい。自分が。
そこは中途半端にしたくなかったから、勉強した。
好きな分野でもあったから、全然苦じゃなくて楽しかったね。
でもね。
あるとき、ミラクルが、前に働いていた会社の営業女子ちゃんが
フェイシャルエステのトライアルに来てくれたのね。
で、エステを始めたのがお昼ちょい前だったんだわ 時間が。
50分のトライアルだったんだけど、終わってエステルームを出たらさ、
ぷーーーんと臭ってきたのよ。
カップラーメンのにおひが
エステルームの前が、事務所控え室になってたのね。
だから、もちろん、ニオイが漏れちゃうわけ。
当然、エステルームから出てきた営業女子ちゃんも気がつくわけさ。
その時は、黙ってくれていたけどね。
もう、恥ずかしくて申し訳なくて。
頭にきた。
なにも、エステ中にニオイのキツイお昼食べなくたっていいじゃん。
バカじゃねーーの?って
ここはどこですか
自分がエステを受けにきて、カップラーメンのにおいがしてきたら、どう思いますか
そんなことも、常識として理解できていないの
後でカップラ事件のことは、店長に抗議したんだけどね。
全然、伝わらなかったみたいで、その後も平気でカップラーメン食べる
バカがいなくならなかった。
控え室ではでっかい声でくっだらない話をぺちゃくちゃぺちゃちゃ
遊びに来てんのか
リラックスできますよ~ ウチのはいい化粧品ですよ~
っておすすめしたって、こういう出来事ですべてが台無しになるってこと、わからないのでしょうか。
今考えてもエステでカップラーメン臭、ほんとありえんし…。
売り上げだなんだ~って、下のお尻叩くだけで、
上は、常識的なこともやってない。
そんな職場では、モチベーションあがるわけないよね。
自分ひとりでは変わらないし、この職場はもうダメだって思ったできごとでした。
ミラクルは、将来、自分のお店を持ちたいです。
でも、スタッフにこんな基本的なことで恥をかかせたりは
絶対にしたくない。
何より、お金を払ってきてくださるお客様に申し訳ない。
おもてなしのこころ。
一番大切なその気持ちを忘れずにいようと思った苦い想い出です。
復習
お化粧のノリはここで決まる
絶対愛用スキンケア美液晶ゲル